公明に続き、自民が住民投票容認との報道に衝撃をうけているさなか、とてもタイムリーなシンポジウムに参加しました。
4年前の住民投票の際に立ち上げられた「豊かな大阪をつくる」学者の会による、「統一地方選の結果から見た大阪の現状と課題~大阪都=大阪市廃止のリスクを見据えて~」です。
6人の研究者がそれぞれの分野から、大阪市廃止(都構想)そのものの危険や、今回の選挙の分析、反対する側の課題などを縦横無尽に語って下さいました。
維新の会があらゆる手立てで強さを身に着けたいま、大阪市廃止を阻止し、分断と競争の市政から、市民みんなを大事にする市政に切り替える闘いは、まだまだ続きます。今回の首長選のような失敗を繰り返さないためにはどうすべきか、深く考えさせられるお話ばかりでした。
川端祐一郎京都大学大学院助教は、「改革は、幻想とともにあるもの」と題して、「改革」という言葉が好まれる風潮のなかで、
△既得権や旧弊を打破すると称して「敵」と「対立」と作り上げる/△一部の人々の利益にのみ資する制度変更も行われがち/△「改革」の気風が生じると、「変えること」が自己目的化するので、論理のすり替えが行われても気づかれにくい
という「改革」の幻想が起きることを指摘。小泉政権の「郵政民営化」を例に、どんなすり替えが行われたかを紹介されました。「大阪市廃止(都構想)」でも、意図的な情報操作とともに、同様のことが起きていることを痛感。そういうものとの闘いはほんとうに力がいります。
藤井聡京都大学大学院教授は、今回の結果は決して、大阪市民の「都構想」支持ではないと分析されたうえで、「政治家よ、勇気をもて」と一喝。
あらためて、「大阪市をなくさせない」の旗をしっかりと掲げ、たくさんの市民の方と一緒に闘う体制を、一日も早くつくらなければ、と思いました。
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