コロナ対策に持てる力を使わねばならない時に、「大阪モデル」を何度も変えてまで住民投票を強行しようとし、話題作りのためにイソジン騒動まで引き起こす大阪の為政者。大阪市廃止の「協定書(案)」だけが議案となる臨時議会が迫っています。
大阪市の存廃がかかった議会。少数会派にも代表質疑を、との要望は維新・公明によって拒否されましたが、維新・公明・自民のたった3会派だけの質疑では、有権者の負託に応えられないという思いは募るばかりでした。この間、一緒に要望してきた市民・第一のお二人も当然同じ思いで、相談を重ねてきました。
「協定書(案)」だけが問題となる臨時会は、双方、完全に立場も考えも一致します。日本共産党(4人)と市民・第一(2人)が一緒になれば交渉会派となり代表質疑が行えます。手段があるのに手をこまねいている訳にはいかない、と、統一会派として臨時議会に臨むことに決め、今日、市民・第一の武直樹代表とともに記者会見を開かせていただきました。極めて異例ではありますが、これしかない!という思いです。
◆記者会見で配布した統一会派結成にあたってのご挨拶です。ご笑覧下さい。
新型コロナウイルス感染症は「第2波」ともいうべき猛威をふるい、全国的にも、大阪でも、感染者数が増え続けています。市民の命を守るとともに生活や営業を少しでも安定させるためにあらゆる手立てをとることが、今ほど求められている時はありません。にもかかわらず、「大阪モデル」を赤信号が灯らないように変更してまで、住民投票を強行しようとする姿勢は、住民の命やくらしを危険にさらすものでさえあると言わざるを得ません。
こうしたなかで予定されている臨時会は、大阪市の存廃だけでなく、市民の命を軽んずる市政のあり方を許していいのか、ということを、市民の皆さんにお考えいただくべき、非常に重い議会となっています。これほどの議案であるからこそ、非交渉会派にも質疑の機会を与えていただくよう要望してまいりましたが、一部の会派の反対で認められませんでした。議長からは「前例による」という説明でしたが、臨時会の代表質疑自体が前例のないものであるとともに、政令市の廃止・分割という文字通り前例のないことの判断を市民に迫ろうとしているのです。臨時会が迫る中、何とか多様な市民の声の反映を、という市民の皆さんの願いが両会派に寄せられ、互いにその道を探る中で、今回、統一会派としてこの臨時会に臨むことになりました。
極めて異例ではありますが、有権者の皆さんの負託に応えるために力を合わせて、全力を尽くします。
日本共産党・市民とつながる・くらしが第一大阪市会議員団(共産・市民)
代 表 武 直樹
幹事長 山中智子