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「あなたの人生、片づけます」

 必要に迫られてレンジラックを買い替えました。台所ではかなりのポジションを占める家具の入れ替えです。棚やら引き出しやらの物を取り出すと、賞味期限の切れたものなど、結構な整理・整頓につながりました。

 これは気持ちがいい、と、ラックの搬入を待つ間、台所じゅうのお片付け。

 ちょうど垣谷美雨さんの『あなたの人生、片づけます』という片づけ屋さんの小説を読んだばかり。4つのケースの捨てられない、片づけられない人たちの心の闇に寄り添って、汚部屋だけでなく、心や人生のぐちゃぐちゃを片づける片づけ屋さん・大庭十萬里さんのお話です。まだ使う、まだ着られる、高かったからもったいない・・・・・・いろんな言い方で捨てることを拒否する人たちへの大庭さんの説得の数々。自分に言われているような言葉もたくさんあって、モノってそんなに要らないんだ、と思った矢先でした。

 台所じゅうのあそこもここも、これも要らない、あれも要らない、それも要らない。もったいない気もしますが、何年も何年も使わないものをためこんでいるより、居心地のよいスペースができたり、使い勝手がよくなったりする嬉しさを教えてくれた1冊です。「この本を読んだら、きっとあなたも断捨離したくなる!」というカバーコピーに偽りはありません。

 同時に、汚部屋に限らず、他者が理解しにくい行動をとる人が、心にどんな問題を抱えているのかを発見し、ジワジワと解決していく大庭さんの懐の深さ、広さに感じ入る、いろんなことを考えさせてくれる1冊です。

やまない雨はない   今年の1冊目読了 

  今日も、岡本こうし府政対策委員長と一緒に宣伝カーでご挨拶回り。今日は、南地域です。

 吹きつける風に抗い宣伝カーから顏を出すと、ベランダの上の方から手を振って下さる方。車が来るのも待っていて下さる方。たくさんの声かけ。

 驚くほどの激励をいただきました。

 病気がちのお体で、2日間運転して下った佐藤倫理後援会長に、心から感謝です。ほんとうにありがとうございました。

望の夜 余りの寒さに今夜もお鍋。準備の前の読書タイムで、今年の1冊目を読み終えました、といっても去年からの継続ですが。

 今井絵美子さんの『望の夜 髪ゆい猫字屋繁盛記④』です。「たとえどんなに泣き暮れても、やまない雨はない」。帯のこういう言葉に魅かれてしまいます。

 去年はあれやこれやで107冊読みました。電車のなかで、眠れぬ夜に。本は息抜きとともに、理屈抜きの勇気をくれる大切な人生の友です。今年も、多くの本と出会えますように。

いろんな人に出会ってね    良い出会いがありました

木暮写真館 宮部みゆきさんにハズレはありません。

 特に写真館で育った身、「小暮写真館」迷わず買いました。

 主人公の母親が、主人公に言う「いろんな人に出会ってね。世界を狭くしないでね。世の中には、いろんな人がいるんだから」という言葉。まさに、私も娘に言いたい言葉です。人との出会いは人生を豊かにしてくれます。

 今夜もそんな出会いに恵まれました。

 通常なら、あまり近づく機会もない人(誰とは言えないのが残念です)。お話ししてみたら、同じような問題意識も持っています。丁寧に分かり合おうとすることが大切なんだなあ、と。面白い、大切にしたい出会いでした。

悲しみを繰り返さないためにできることは  「ルポ虐待」

ルポ虐待視力の衰え著しく、眼科へ。緑内障、ではないかという声もありましたが、そういう心配はないようです。
お医者さんは「もう少し早く来てくれたら」を繰り返しながら、新しいメガネの処方箋を書いてくれました。来週、出来上がって、小さい字も読みやすくなるのが待ち遠しい。


目元をしかめつつ読んだ「ルポ虐待――大阪二児置き去り死事件」。問題の深さ、大きさに心がこの本から離れません。

西区のあの事件の時、現場のマンションに行き二児の冥福を祈り、文教経済委員協議会で質疑もしましたが、ほんの一部しか見ていなかったことを思い知りました。
事件の前に親子が住み、少しだけ関わった名古屋市児童相談所課長の「事件が発覚して以来、当時、何かできることがあったのではないかという気持ちがあります。でも、どうすればよかったのかわからないのです」という言葉は、多くの人の共通の思いではないでしょうか。

判決が、母親一人を責め、懲役30年を科すことで良しとしている現実。もっと踏み込まなくては、同じような事件が起きる気がしてなりません。