大阪市会は12日に閉会本会議。86日間の会期が終わりました。
ここ何年にも渡って度々提案され、毎回、自民・公明・共産などの反対で否決してきた港湾管理の一元化問題。今回は、大阪市港湾局を廃止して府・市共同の港湾局にするという提案。取り扱う貨物の種類も規模も役割もまったく違う市と府の港湾。管理を一元化しても何の意味もありません。ただただ、大阪市つぶしの制度いじりの一環です。自民党、市民第一とともに反対しましたが、維新・公明の賛成で可決されました。
また、鶴見緑地の指定管理者を、大和リースや美津濃などを含む共同事業体に20年間にもわたって指定するという案件。鶴見緑地は、過密化が進む中、広々とした空間や緑を生み出すためにつくられた公園です。お金を使わず、ゆったりと過ごせることに利用者は魅力を感じています。大阪城公園の行き過ぎた商業施設化が議論を呼ぶなかで、20年間も民間に指定管理するというやり方は、大阪城公園の二の舞にならないか危惧され、わが会派は賛成できませんでした。わが会派のみの反対で鶴見緑地の“民営化”ともいうべき指定管理が可決されました。
また一つ、なんでも統合・民営化の道を進みました。でも、管理が誰になろうと「公園は市民のもの」です。「行き過ぎた商業路線はやめて」の声をあげつづけ、鶴見緑地の魅力を守りたい。
両議案について、日本共産党市会議員団を代表して井上浩議員が反対討論を行いました。