「しんぶん赤旗」記者さんのレポート
日本共産党の山中智子大阪市議は21日、市議会財政総務委員会で橋下徹市長の「慰安婦制度は必要だった」など一連の発言問題で市長に謝罪と撤回、辞任を求めました。
山中氏は橋下市長が「当時の状況を言った。自分はあってはならないと思っている」と弁明していることに対し、「本当にそう思っているなら米軍へ風俗活用の言葉は出ない。この言葉を撤回しないかぎり必要と思っている」と追及しました。
橋下市長は、「戦場で女性への人権じゅうりんは日本だけではない。女性を利用したというのは、みんな非難をうけるべきだ」とすり替えました。
山中氏は、軍部をあげて慰安所をつくったのはドイツと日本だけというのが研究者の定説であり、「河野談話」も軍の関与と元慰安婦の証言から強制性を認めているとし、「日本だけではないというのは通用しない」と迫りました。
橋下市長は、「慰安婦には反省とおわびをしないといけない」と言いつつも、「軍部がどうとか強制連行どうのはいま問題ではない」とごまかしました。
山中氏は、「政府が強制の責任を認めることなしに女性の人権などを語るのは詭弁(きべん)だ」と批判。慰安婦問題での発言の撤回と関係者、市民に謝罪するよう求めました。橋下市長は、「自分は正しいと思っている」と拒否したため、「市民にとって迷惑。辞職すべき」と断罪しました。(了)
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