議会は年明けまで続きますが、23日は節目の本会議。
23日の本会議で柳本顕さんの議員辞職願が許可されました。それに先立ち、柳本さんが控室に卒業のご挨拶回り。ほんとにお世話になりました。ウルウルしながらお礼のお花を渡しました。議員とは違う立場で必ず戻ってきてもらわねば! がんばろー!
そして始まった本会議。少し荒れました。
議会は議論するところですから、基本的に自由になされるべきですがルールはあります。議案とまったく関係ないことを、街頭演説のように言い続けるのはルール違反です。口汚い言葉で他党を誹謗中傷するのは議会の品位を汚します。当たり前のことなんですが、ご存じない維新の会の数人のおかげで1時間の休憩が必要となってしまいました。議会人として残念です。
ところで私の出番は地下鉄・市バスを民営化するについての手続き条例への反対討論。手続きといえども、可動式ホーム柵など安全対策はどうなる、バス路線は守られるのか、今里筋線の延伸など交通ネットワークの充実はどうなる、など、何にも解決されないまま手続き条例だけ通そうなんて、虫が良すぎる、と思うのです。
今日の反対討論を掲載させていただきます。
私は、日本共産党大阪市会議員団を代表して、議案第251号並びに、議案第252号に反対の討論を行います。
本両条例案は、地下鉄、市バスの民営化に際しての、その基本方針等を地方自治法96条第2項の規定に基づく議会の議決事項とするものです。その狙いは、行き詰まりを見せている民営化計画を何が何でも前に進めるべく、本条例案に続く第二弾として、民営化基本方針を過半数の賛成で可決・成立できるようにするなど、文字通り民営化推進のテコにしようとするものにほかなりません。
わが党は、市民の足の利便をはかり、住み良く、バランスのとれた、活気のある街づくりを進める立場から、一貫して交通事業の民営化には異を唱えてまいりましたし、現状においてもその考えにいささかの変更もありません。
ですから、たとえ本両条例案がいわば形式的な手続き条例であるとしても、容認することなど出来るはずがありません。
以下、具体に指摘いたします。
第一は、議会として委員会等で長時間の議論の末、幾度もの継続審議を経て、2回に渡って交通事業の廃止条例案、すなわち民営化を否決しているという事です。
市民の負託を受けた、行政のチェック機関であり、意思決定機関である議会が、一度ならず二度まで否決した重みというものを、市長並びに交通局は厳粛かつ真摯に受け止めるべきです。
第二に指摘したいのは、これまでの審議の中で、民営化に伴う様々な懸念について各会派から、縷々議論がなされてきた所ですが、肝心な事は何一つ払拭されていないと言っても過言ではないという事です。
条例路線の位置づけのなくなる8号線など交通ネットワークの充実はどうなるのか、可動式ホーム柵は御堂筋線の2駅でストップしたままであるなど、安全対策はどうなるのか。さらに、削りに削られているバス路線について、元に戻して欲しいとの声が渦巻いているにも関わらず、現在の87系統すら守られる保証のないこと、バスの債務の解消等についても、頑として地下鉄からの支援を拒んでいること、などなど枚挙にいとまがありません。
以上、民営化ありきで前のめりになるのではなく、市民や議会の意のあるところを、一つひとつくみ取って、その懸念の解消につとめることこそ先決であると申し上げ、討論といたします。
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