「会議開催の請求があれば首長は20日以内に議会を招集しなければならない」という地方自治法に違反し、公明・自民・みらい・共産・無所属の開催請求を無視した橋下市長。
続いて開催請求を受けた議長の招集による臨時議会が、25日から始まりました。
初日の今日、公明・自民・みらい・共産が法定協議会を議員比例にする条例案を提出。
公明・自民・みらい・共産が、維新の会のみの協議会で決定した協定書の無効を宣言する決議案を提出し、無所属を含めた賛成多数で可決。
思想調査を不当労働行為と断じた中労委の命令への取り消し訴訟の提案は、公明・自民・みらい・共産・無所属が反対し否決。この結果、市長は、思想調査について、「二度とこんなことはしません」という誓約書を労働組合に手渡す決定に従うことになりました。
財政総務委員会と本会議で、「こんな訴訟は認められない」と意見表明・討論を行うなど、バタバタした一日となりました。バタバタしつつも、「維新包囲網」という点で、なかなか歴史に残る開会日だと、感無量でした。
脱法・違法を積み重ねてでも、都構想法定協議会を猛スピードで進め、「協定書」の作成を急ぐ橋下市長に振り回され気味のこの頃です。
14日、これ以上の違法(たとえば、議会にかけない専決処分)があった場合、どんな手立てがあり得るのか、弁護士さんたちと協議の機会をもつことができました。
いろいろアドバイスをいただいて、「やれることは全部やろう」と思いながらの帰り道。自宅の最寄り駅でこんなポスターが!
来月から1乗車50円必要になる大阪市の敬老パス。怒りはいよいよ広がっています。
「説明はせんとあかんやろけど、チャージの仕方がわかったところで、納得しはるかは別」「説明員は責められるやろな」・・・複雑な思いでいっぱいになり、疲れ果てた我が身の、疲れを増幅させる妙に明るいポスターでした。
3月、出直し市長選の最中に審議し、修正の上で成立した今年度の骨格予算。今、肉付けする補正予算案をめぐる議会が開かれています。
20日の財政総務委員会で質疑を行いました。
①橋下市長が作ろとしている「近現代史を学ぶ施設」について
「歴史認識の両論併記」「体験型」を目玉にし、来年度、東京裁判をテーマに先行展示を行うとしています。東京裁判を受け入れサンフランシスコ講和条約を結び、国際社会に復帰した日本。後になって、「あれは勝者の裁きだ」と反故にするようなことは、戦後の歩みの否定です。こうした施設を、しかも市民の税金を使ってつくるべきではない、と撤回を求めました。
②男性も女性も自分らしくいきいきと生きる「男女共同参画」の立場に立った女性の活躍促進を
昨年度、私も会派を代表して参加させていただいた「女性の活躍促進プロジェクトチーム」の提案が、一定、予算化されました。
アベノミクスの成長戦略一本やりの「女性の活躍」には問題点が多すぎます。働き方の改善や保育・介護などの条件整備をしないまま、女性に働け、働け、と言えば、女性の負担を増やすだけ。そんな問題意識を示して、「成長戦略としての女性の活躍」とは一線を画し、男性も女性も自分らしくイキイキと生きる「男女共同参画」の取り組みを、じっくりしっかりやっていこう、と結びました。
後半の質疑、男性理事者の皆さんの、退屈そうな顔!(あくまで主観です。穿ちすぎならお許し下さい)。女性だけの問題じゃないのになあ。
一方で、他会派の若い議員さんが「共感しました」と声をかけてくれました。嬉しいものです。
問題だらけの補正予算案を、議会がどうするか。27日の本会議に向けて、波乱含みです。
11日、菫連合振興町会の2年に1度の総会にお邪魔させていただきました。
地域のスローガンは「おもいやりのあるまち・菫」。地域活動の担い手不足に悩みながらの、地域づくりに敬意と感謝です。
日頃の結束が伝わってくるような、和気あいあいとした総会でしたが、
「中学校給食、あれでは子どもがかわいそう」
「福祉施設の水道料減免がなくなって、負担がたいへん」
「保育所0歳児の保育士配置が減らされた影響は大きすぎる」
「防犯灯の電気代などを町会で出すのは限界」
など、懇親会の合間に多くのご要望をお聞かせいただきました。
もっともっと怒りの声をあげていただき、議会に持ち込み、ほんとうに市民の声におこたえできる大阪市にしていかなくては。
おもいやりのある地域をめざそうにも、行政が、市民の皆さんへの思いやりがなくては、市民の皆さんの負担が増えるばかりです。
憲法施行記念にあわせて、市会議員15年勤続の知事表彰にあずかりました。地方自治振興への貢献とのことです。
ただただ年数を重ねただけ、穴があったら入りたい、といったところですが、地元の皆さんを始め、ほんとうに多くの方のご尽力・ご助力に支えていただいての15年です。ありがたく受けさせていただきました。
3日には、ある方から祝電もいただき、「何の祝電? 『祝 憲法記念日』?」と思ったりするほど自覚のない私ですが、これを機に、気を引き締めて、16年目も、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。これからもご指導・ご鞭撻、よろしくお願いいたします。
7日に行われた大阪府主催の式典は欠席しましたが、日本国憲法前文が朗読されたとのこと。セレモニーに終わらせず、憲法を大切にし、憲法が隅々までいきる大阪にすることを、真に誓う憲法施行記念式典であることを望みます。
15年前、初めて議会に送っていただいて、本会議場での初仕事は「子どもの医療費無料制度を拡充する」条例案の提案でした。日本共産党以外の反対で否決されましたが、ある会派の同期の議員さんが「本当は立ちたかった(賛成したかった)」と言ってくれたことを、昨日のことのように覚えています。日本共産党市会議員団は、否決されても、否決されても、「またか」と言われながらも、この制度をつくる提案、拡充の提案(対象年齢の引き上げ、所得制限の撤廃)を、繰り返してきたのです。
「現役世代への重点投資」の一環として、中学校卒業までに拡充した橋下市長は、度々「公約を何一つ実現したことのない共産党」という言葉を浴びせます。たしかに政権や与党として、制度をつくったことはないかもしれません。けれど、住民の皆さんの運動と、その声を全国の地方議会で届け続けた日本共産党が、この制度をつくり、拡充することに貢献していない、などと、どうして言えるのでしょうか。
権力をもった側にしか公約実現はできない、という考え方は、いろいろな市民から選ばれたいろいろな考えの議員が、議会で議論を尽くして合意をつくりだす「民主主義」を否定するものです。
憲法や地方自治法をないがしろにする流れと激しくたたかわなければ。そんなことを思った憲法記念でした。