31日午前、今福イズミヤ前で、「大阪市をよくする会」の皆さんと一緒に「“都構想”をどうお思いですか?」のシール投票。ここは、先週維新の会のタウンミーティングがあり、2時間以上にわたって、「公明党・自民党・民主党・共産党が大阪を悪くした。都構想でとにかく今より良くなる」という例のおたけびがやられた場所です。
寒い中にもかかわらず、80人以上の方が、シールを貼って下さいました。迷わず「反対」の方、何があっても、住民サービスがどうなっても「橋下さんはやってくれる」だから「賛成」という方。いろいろな方がおられますが、「わからん」という方も多く、「わからないから行かんとこと思ってた」とか「わからないまま住民投票は怖い。もっと細かいことを決めてからにしてほしい」というお声も。「賛成」に貼った方の中でも、「何か良くなりますか?」と対話する中で「じゃあ反対」とシールを貼りなおした方もおられます。
一人ひとりていねいに対話していくことが大切。だからこそ、“都構想”のひどさを語り広げる担い手を増やさなければなりません。
午後は、時折、小雪が舞う中、女性の仲間2人と放出地域を訪問活動。地方選挙、住民投票について1軒1軒対話して歩きました。介護のご苦労、市バスがちょん切られた不便さ。いろいろお聞きしました。
5階建ての市営住宅の多い地域。以前は、階段の上り下りが大変でしたが、エレベーターの設置が進んで有り難い、有り難い。10万戸を管理している(私たちは、もっと増やして、と求めていますが)事業規模だからこそ出来る改善。バラバラになったら、どうなるでしょう。
それにつけても留守の多さよ。この寒いなか、どこへお出かけなのでしょうか。
私には時間がありません。今日も、午後は、あれこれで本庁へ。間にさまざま、市政相談も、きちんとお応えしなければなりません。
とにかく時間がありません。
そんななかで、午前中は、女性後援会の皆さんとハンドマイク宣伝に出かけることが出来ました。
歩きながら喋り、止まって演説をし。
9割は都構想。辻々で「大阪市廃止バラバラの都構想。」どれだけ住民に被害が及ぶかをお話しし、「5月17日には、よくわからない、急ぎすぎとお思いの方も、わからないの思いを込めて反対の1票を」と訴えて歩きました。
繰り返します。橋下市長のようなスターはいなくても、みんなみんなが、「くらしと地域を壊されてたまるか」と声を出せば,これほど、強い力はありません。
そういう人をどれだけたくさんつくるか。火の玉となって、周りに火をつける。それが私の仕事です。
死力を尽くして、地を這います。
25日、午前中は女性後援会の皆さんと宣伝カー。乗用車も1台つけて、6人の女性が代わるがわるアナウンサーの練習かねて、とのことですが、皆さん、ご立派! 私は参加できていませんが、この間、ずっと続けてきた成果でしょう。どんどん上達しておられることに、日々の積み重ねの尊さを痛感。演説も私より上手だろうな、と思いつつ、そこは一手に引き受けて・・・。
とにかく、「都構想」の住民投票について、です。
「大阪市廃止解体構想、いわゆる“都構想”、どうお思いですか?」と問いかけながら、無力で、貧乏な特別区にするより、大阪市のままで、中身を変えよう、と訴えました。お天気も良かったからでしょうか。聞いて下さる方の多さに励まされました。
わざわざ聞きに出て下さった散髪屋さんに演説後、伺うと、「お客さんたちもみんなさっぱりわからないと言っている。どうなるんですか?」と。待っている車を気にしながらたっぷり対話。「わかりました。反対、と書きます」と言って下さいました。いろいろなパフォーマンスも必要ですが、1軒1軒、1声1声、1人1人、1歩1歩の積み重ねも大切。早く、一人でも多くの人が、この1歩、この1声に参加していただけるようにするのも、私の大事な仕事です。
午後は、「福祉保育労働組合 大阪福祉事業財団分会の60周年」にお招きいただきました。
「都構想のこともあるので挨拶を」と、大先輩の皆さんを前にご挨拶をさせていただきました。緊張はここまで。30年前、短い間でしたがお世話になった職場。本当に久しぶりにお目にかかる方もあり、ひたすら懐かしく楽しく過ごしました。
圧巻だったのは、84歳と85歳になられた財団草創の頃を知るお二人によるスペシャル対談。お一人は、私の在職中の理事長さんで関目学園職員組合の初代書記長の富永先生、もうお一人は、大阪労連の初代書記長もなさった一法さん。
子ども時代がずっと戦争だったお二人は、平和と基本的人権をうたった憲法ができた時の喜び、慈善事業から権利としての福祉へと進んだ社会進歩の道のり、60年間、福祉に携わってこられた誇り、などをそれぞれ語って下さいました。
富永先生の「人はみんな、赤ちゃんからお年寄りまで、障害をお持ちの方も、幸せに心配しないで暮らしたい、と望んでいる。そのお役に立つのが福祉の仕事」という言葉。まさに私の政治信条です。地方自治体でありながら、政治的なかけひきばかりになっている大阪市。「政治とは、赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人が、安心して輝いて暮らす手助けのためにこそある」この初心を思い起こしました。
一日も早く、そいうい議論に集中できる、大阪市と市会にしなくてはなりません。
いつもと反対側の改札に立ちました。珍しいから、という訳でもないでしょうが、とっても反応がよく、励ましをいただきながら、多くの方と握手したり、会話をしたり。嬉しいスタートを切りました。
野江駅には、「しんぶん赤旗」の記者さんも取材に来てくれていました。“危ない選挙区”を報道してくれる、と受け取りました。
ほんとうに今回の選挙、私は、これまでのどの選挙より危機感を感じています。前回の結果、その後の力関係、今回の組み合わせ、どれをとっても、とても議席に手が届いていません。
しかも、今回ほど、絶対に、日本共産党の議席を失うわけにはいかない、と思う選挙もありません。地方選挙後の5月17日には、都構想の住民投票が実施されることがほぼ確定的です。都構想ノーの一翼を担う日本共産党が選挙で失敗すれば、住民投票に与える影響は大きい。市民を不幸にする都構想を阻止するために、石にかじりついても、勝ち抜きたいのです。
でも限られた時間。2月に入れば、また議会の比重が大きくなります。焦らず、懸命に、仲間を信じて、と思いながら、今日は、一日、テクテクと訪問活動。
「あんたは大丈夫」とおっしゃる方に、私がどれだけ“危ない”かを訴え、「お力をお貸し下さい」とお願い。
「都構想がわからない」「ムダがなくなるからいい」とおっしゃる方に、都構想がどれだけ“危ない”かを訴え、「どうか、お知り合いにも、住民投票に出かけて、反対の1票を投ずるよう広げて下さい」とお願い。
1軒1軒、いつも以上に時間がかかりますが、今日歩いた8953歩、この1歩1歩、1軒1軒の積み重ねが、大きな力になると信じたい。
住民サービスの低下、区間の格差、半人前の自治体、あげくの果てに、カジノ、高速道路・・・。
大阪市民を不幸でみじめにする“都構想”は、議会で食い止めたいと必死でのぞんできたのですが。闇とりひきで蘇らせ、維新の会と公明党の賛成で「協定書」は採択されました。あまりに卑怯です。こんなやり方しかできないものは、市民の力で、ノー!と言うしかありません。
そんな思いをこめて行った意見表明。長いですが、全文を掲載させていただきます。
まず手法についてです。12月30日の法定協議会では、まるでどさくさ紛れのようにして、市会と府議会で否決された「協定書案」をそのままとりまとめるとの採決をしたわけですが、特別区設置法に照らしても、暴挙としかいいようがないと思います。
言うまでもなく、特別区設置法では、住民投票にかけるには、議会での協定書の承認を必要としています。第6条にうたわれている通りです。
ですから、いったん議会で否決され、存在しなくなったはずの協定書を、ほぼ無修正で、再度提案することは、この法の趣旨を真っ向から踏みにじっている。いわば、「闇とりひき」という裏ワザを使って見かけだけのものにしてしまい、事実上、議会承認という段階を、消し去ったに等しいと思います。かぎりなく脱法的な手段だと言わざるを得ません。
私たちは、否決された以上、キッパリ断念すべきだと思いますが、あくまで大阪市解体、特別区設置にこだわるのであれば、住民投票ありき、日程ありきではなく、もう一度、一から議論を尽くし、新たな協定書を練り上げるのが本当だと思います。
にもかかわらず、市長などは、どうしても、この協定書案で住民投票に持ち込みたいということのようですが、本当になりふりかまわないといった格好であり、このようなやり方では、後ろめたすぎるのではないでしょうか。
公明党の皆さんも、協定書は反対、されど住民投票はやむなし、賛成。また住民投票になれば反対する、という矛盾したことを表明せざるを得なくなっています。ああ、結局、裏取引があったのではないか、とかいろいろ言われることになるのはいかがなものか、と思います。
何より、こんな大事なことが、闇とりひき、密室談合という最悪の形で決まり、何が起きたのか真相がわからないなんていう状況は、市民の皆さんにとっても到底、承服できない、あってはならないことです。
また、常々、情報公開だ、フルオープンだ、と表明されている橋下市長がとるにふさわしい手法とも思えません。
そんな手法ではなく、4月には地方選挙があるわけです。そこで、正々堂々、論戦を闘わせて、両議会で維新の会、が文字通り過半数を制してから、議決なりなんなりされたらいかがかと思います。
手法について申し上げましたが、否決された協定書は、内容的にも看過できません。
何よりも、特別区は、住民サービスを、良くするどころか、悪くせざるを得ないことは火を見るよりも明らかです。もともと、都構想で4000億円浮く、住民サービスを良くする、といううたい文句だったのに、浮くお金なんてほとんどないということも明らかなっています。それどころか、立ち上げの際、庁舎建設などで600億円もの初期コストが必要であることや、事務費等のランニングコストの増により、恣意的に職員数をカットした大都市局のシミレーションでも、特別区を合計すると5年間で1071億円もの収支不足となる。土地という土地を売却し、財政調整基金も概ね取り崩し、新たな借金までしたうえに、府からの貸し付けまで受けざるを得ない、という惨憺たる有り様です。
市長自身が、「効果額の議論なんて意味がない」「住民サービスを良くするとかいうものじゃない」と、はっきりおっしゃっていますよね。
同時に、特別区が、自立できない半人前の自治体に成り下がってしまう、ということです。財源、権限、財産を取り上げられるうえに、埋めがたいほどの財政格差ができてしまう。無理やり、その差を埋める財政調整をしなければなりません。歳入が多い特別区からは不満がでるし、歳入の少ないところは肩身の狭い思いをしなければならない。自立した自治体とは、とても言えません。100を超える事務を担うというとんでもない一部事務組合が必要となることも、しかりです。もろもろ自立した自治体とはいいがたいからこそ、東京23区で「都区制度」の廃止を求める声が澎湃として起こっています。明治22年以来の大阪市をつぶし、こんな特別区に分割するなど、到底、認められません。
そのうえ、庁舎建設が必要とされている「東区」「中央区」「南区」について、いったいどこへ建設するのか、そんな土地があるのか、まったくメドが立っていません。この間の議論でもリサーチすらしていないと答えておられます。肝心なことがサッパリわからない。これでどうして住民投票だ、住民への説明だなんてことがいえるのか、あまりにも無責任であり、乱暴であると思います。市長はあちこちで「車を買う時にエンジンの仕組みなんて知らなくていい」とおっしゃったそうですが、まさにその言葉通り、白紙委任を求めるのに等しいものです。
このように、徹底的に大阪市をつぶすことを主な目的にしながら、その一方で、私たちはまやかしに過ぎないと思っていますが、「広域行政の一元化」ということもさかんに言われています。
大学、高校、病院、大阪城、鶴見緑地など大規模公園、動物園、長居競技場、美術館、博物館、港湾、消防、下水、バス、地下鉄などなどを、府に移管するとされているわけですが、これで、どうして、大阪経済が活性化するのか、さっぱり説明がつきません。
市長や維新の会は、カジノの夢洲への誘致や、なにわ筋線の鉄道建設などをよく口にされますが、もとより、これで大阪の経済が良くなるとは思えませんし、これしかない、というのであれば、市民にとってまことに寂しい限りだと思います。
いつかきた道を繰り返すだけのことだと思いますが、またぞろ、このようなムダな大型開発を、本気で考えておられるように見受けられます。そうなると、その財源づくりのために、市から移管した施設などを、統廃合したり、売却したりというようなことを目論んでいるのではないか、と心配する、危惧する声が出るのも、無理のないことだと思います。
いずれにしましても、大阪市の解体、特別区設置にしても、カッコつき広域行政の一元化にしても、大阪都構想、いや府構想なるものは、市民にとって、まったくプラスにならないものだと申し上げておきます。
最後に、この協定書案は、もともと、維新の会以外の委員を一方的に排除するなど、違法・脱法を積み重ねて作成したものであり、両議会で無効の決議が上げられたものです。それでも、両議会に上程されて以降、委員会・本会議などで真摯に議論して、あらためて、市民にとって百害あって一利なし、ということを明確にした上で、両議会が否決という判断をしたものです。それを、闇とりひきでよみがえらせて、賛否を問う、などということは断じて認められない、ということを重ねて申しあげ、発言を終わります。
8日、新婦人府本部の「専従者のつどい」にお招きいただきました。
この間、橋下市政の市民いじめも、慰安婦発言も、いつも一生懸命怒ってくれている新婦人。
「専従者あっての新婦人、新婦人あっての大阪。ひどい闇とりひきで都構想の住民投票が強行されるけれど、力合わせて、総力あげて、住民投票で決着をつけましょう」とご挨拶させていただきました。
どんな展開になるかまったくわからなかった13日の法定協議会について、1会派15分以内の意見表明という連絡があり、急きょ、準備をするために、早々に新婦人のつどいを退席させていただきました。
登庁すれば、記者の皆さんが、入れ代わり立ち代り、「13日はどう臨むのですか」「住民投票は4派合同でキャンペーンするのですか」など、闘い方を聞きに来られます。
具体的な闘い方はこれからですが、とにかく、それぞれの得手をいかして、それぞれの主張は大切にしながら、「都構想☓」「わが街大阪市を消すな!」の一点で、大阪が騒然となるよう、全力を尽くしたい、とお答えしておきました。