議会が一段落したので、やっと乗ってきました。大阪市が廃止した赤バスの“代替”“激変緩和”として、区役所が運行しているマイクロバスです。
今福下水処理場のバス停をさがすも見当たらず。近所の人に聞いても「バス停は見たことない」とのことで、もう一つ手前のバス停にダッシュ。待つこと数分。通りかかった町会の役員さんは「もうちょっとコース考えな。区役所にも行かんし、この辺の人はどうしょうもない」「月・水・金で、午前・午後2便ずつなんて。何のためかわからへん」というご意見。「まあ、いっぺん乗ってみます」と、1時間余り、城東区を半周と少しのバスの旅に出発しました。
乗り込むとドライバーさんが「どこまでですか?」と聞いてこられます。「ここへ戻ります」と答えた私は変な人? ヘンと思われたままではイヤなので、自己紹介をしました。バス停での時間調整の間、乗客はちょっと増えてきていたけど、ゴールデンウイーク以降ガタット減ったこと(なぜでしょう)、毎回、なぜ区役所に行かないんだ、と言われること、など、気さくに話してくれました。
南の方へ行くにつれて、チラホラ乗降が。結局1周の間に13人の人が乗り、11人が降りました。降車ボタンがないので、ドライバーさんが「どこまでですか」と聞くのですが、ほとんどの人は常連さんで、聞かなくともわかっておられるよう。この方たちは、1年後、このマイクロバスまでなくなったらどうなさるのでしょう。
ノンステップではないので、足の不自由な方たちは乗り降りがかなり大変そうでした。そして、何より、コースはやっぱりおかしい。今福南の地域にバスがないからといって、そこと南ルートを無理やりくっつけても、利用できるはずがありません。改善の余地ありです。
城東革新懇が30周年を迎えます。2日、福島などのボランティアを組織しているアースウォーカーズ代表の小玉直也さんを迎えて、記念講演会がありました。
さまざまな事情で福島にとどまりつづける人たち。女子中学生の「将来子どもは産めないのでは」という不安。幼稚園の七夕につるされた「長生きしたい」「みんなでおうちにかえりたい」という短冊。外遊びが出来ない彼らのために送られた木の葉に目を輝かせる姿。「放射能のことを口にすると、人間関係が壊れる」と気遣いながら、放射能や原発に問題意識を募らせる若いお母さん。“去るも地獄、残るも地獄”の実態をリアルに報告して下さいました。
私たちができることは? との質問に「いろいろあるけれど、自分たちで考えてほしい。それが一番だと思う」と小玉さん。参加者で何かをしていかなければ小玉さんの魂のこもった講演にこたえられません。
テレビ電話で登場してくれた福島のお母さんは、「福島にいる私たちのことを忘れないでほしい」と最後におっしゃいました。ほんとうに重い言葉です。
5月31日、「第5回特別区設置法定協議会」がありました。
橋下市長と維新の会が固執する「大阪市廃止」に向けて大都市局が選んだ8事業の、都と特別区への仕分けについての議論。下水道・都市計画・消防は都だとか、児童相談所・保健所・義務教育は特別区だとか、国保は水平連携だとか、生活保護は企画立案は都、実施は特別区とか、机上で勝手な仕分けをしています。特別区に中核市並みの権限といううたい文句はどこへやら、用途地域の指定も都へ。下水道や消防はただただ分けられないから都へ。児童相談所を特別区につくること自体は否定しませんが、施設は広域という注釈つき。一時保護所や受け皿施設の所管と切り離して児童相談所が成り立つはずないのに。「具体的になればなるほど大阪市廃止はムリ」と発言しました。自民党・民主系も「政令市のままで」と発言。なんの一致点もないままに、8月には2100事業の仕分け案を出すそうです。早くこんな議論には終止符をうって、ほんとうに市民が主役の市政改革への議論のスタートをきりたい。
昨日は、橋下市長への問責決議案「可決の見通し」から一転「否決」へ。恫喝した勢力も、それに屈した会派も、いずれは市民の審判をうけることになる、そんな思いを胸に急きょ、日本共産党・自民党・民主系共同提案の「問責決議案」に賛成、公明提案の「猛省を求める決議案」に反対の討論を行いました。
討論はこちら
http://www.jcp-osakasikai.jp/page/action/discussion/130530monsekiketugi_yamanaka.html
帰宅すると、始めたばかりのフェイスブックには、全国から、「残念だった」「でも大きな意味があった」というメッセージ。議会が橋下市長に「きびしく責任を問う」ことを、市民のみならず、全国の人が期待しておられたんですね。その期待にこたえられなかったこと、残念でなりません。
でも、これで終わったわけではありません。むしろ、始まったばかり。世論と運動で追いつめていかなくては。今日は、怒りの女性集会と女性行進が市役所出発で行われました。私は都構想法定協議会をひかえていたのでごあいさつだけで失礼しましたが、元気な声がとどろいていました。城東区からもたくさん来られていました。こういう声を大きくする!それが追いつめる力です。
連日の幹事長会議は何も進まぬまま。市長の特派員協会でのなりゆきも気になる。府から来ているみなし市職員による「維新の会の決起集会があります」メール問題も飛び込んできて財政総務委員会の代表者協議会が急きょ開かれるなど、「市民のくらし向上のための市政、市議会はどこへ行ったの」と言いたくなる今日一日。
でも、面白い会議がありました。市役所の中に「女性の活躍促進検討プロジェクトチーム」ができ、局をこえた女性の管理職の意見交換が始まっています。大阪の女性が元気になるために、市に何ができるか、国や社会に何を求めるか、といったことを話し合っているようです。
今日はその会議に、各会派から1人ずつ女性の議員を招いて下さいました。座席はくじ引きで決め、自己紹介も「生まれ変わったら男性がいいか女性がいいか、その理由」というユニークなもので、理事者と議員という立場や、会派のちがいにとらわれず、フランクに話すための工夫を感じました。
初めての試み。あれこれ出し合っただけですが、子育てしながら働きつづけてきた者同士。それぞれの人が、時には悩みつつ、たおやかに、そしてどっしりと生きている姿にふれました。
女性が生きにくい社会は男性も生きにくい。このプロジェクトチームのような取り組みが何かを変える時は、男性も歓迎できる変化になるでしょう。まだ、始まったばかりです。