19日、北区後援会の春のつどいにお招きいただきました。
オープニングは新婦人の皆さんのフラダンスと、音楽に無縁だったのにかなりお年を召した数年前にバイオリンを始められたというTさんのバイオリンでした。
かなり高齢の方が歌詞を口ずさみながら懸命に踊っておられたフラダンス。バイオリンのTさんも、緊張した面持ちで3曲を見事に奏でられた後、「汗かいた」とさわかに破顔。いくつになっても挑戦する姿は美しいと、心打たれました。
出し物と出し物の間、しかも食事を目の前にして、30分の市政報告をというスケジュール。参加者にはお気の毒だなあ、と思いながらせっかく与えられた機会です。橋下市長が、今、行き詰まっている現状を報告し、追いつめてきた市民の力をいっそう大きくして、市民が主人公の真の改革に踏み出すために、市会予定候補のやまさきさんを市会へ送ってほしい。大阪市の行方を決める山場の1年、奮闘してほしい、と訴えさせていただきました。
もともと2月開催の予定が、市長の辞職事件で延期された結果、区関連予算が通過した後に、予算について区政会議で議論することになってしまいました。昨年度、部会も出来て、区民参画の第一歩を踏み出しただけに、このチグハグは本当に残念です。予算市会の質疑のなかで、「区の予算に区民の声はどう反映されているか」という質問への、市の担当者の「区政会議をで経ている」という答弁がいかに空疎なものかを実感しました。
とはいえ、各部会からの報告は、多彩・具体的で、部会での議論が活発だったことを物語っていました。地域福祉部会長さんの報告では、身近な移動手段の確保については、区バスを廃止し、何の対策もとられなかったことへの強い批判が感じられました。身近な移動手段の確保は、区の役割も大きいけれど、区だけで解決することはできません。市バスの系統・便数をドンドン減らし、まさにズタズタにして平気! という、交通手段への責任を投げ捨てている市政のもとで起きている問題です。地域のこうした声を市政に反映できるよう、もっと区政会議の位置づけを検討・議論しなければなりません。
いずれにしても参画の仕組みは始まったばかり。行政と区民の皆さんが、ともに、参画によって市政が変化することへの展望や可能性を共有し、深めていけるよう、役割を果たして行きたい。
「出直し」という名の許せない一人芝居が閉幕しました。
37万人の民意だけをよりどころに、住民投票まではいくべきだと、開幕前とまったく変わらぬ詭弁とすりかえの記者会見。
こんな一人芝居に6億3000万円もの税金を使い、予算審議も放り出したことへの反省はかけらもなし。わかっていたこととはいえ、これからが思いやられるなあ、と思いつつ市公館へ向かいました。
昨年9月、姉妹都市35周年で訪問させていただいたメルボルンから、市長はじめ代表団の皆さんが来阪。今夜は歓迎レセプションでした。メルボルンでとてもお世話になった人たちとの再会あり、新しい出会いあり。立食パーティーは痛めている足には辛い、と思っていたのに、本当にアッという間の2時間でした。
楽しい時間を過ごさせていただいて、気分一新。一人芝居の結果を受けたたたかいの始まりです。
確実に追い詰めつつあります。
培ったものを大切に、ちょっと長めの見通しと展望をもつよう心がけつつ。
たくさんある案件などのなかで、私は大阪駅ビル「大阪ステーションシティ」で4月から始まる実証実験の中止をJR西日本に働きかけてほしい、という陳情について質疑しました。
新聞報道では、「通行人の顔を90台のカメラで撮影し、その特徴を登録して同一人物を自動的に追跡する実験。顔認証技術の精度を確かめるのが狙い」とのこと。実施するのは、年間予算(300億円)の9割以上が国の交付金という「情報通信研究機構」です。
不特定多数の人が利用するスペースに、個人識別までできる監視カメラが設置されるなんてプライバシーも肖像権もあったものではありません。いったい、何にどう使われるのか、不気味でさえあります。
「データは個人が識別できない処理をしたうえで、JR西日本に提供し、避難誘導の対策に役立てる」とのことですが、鵜呑みにできるでしょうか。何のために個人の識別まで必要なのかもさっぱりわかりません。しかも、JR西日本は、「使途は決まっていない」と言っているのですから・・・
防犯カメラや監視カメラを全面的に否定はしませんが、最小限におさえなくてはならないと思います。日本弁護士会が監視カメラの増加に警鐘を鳴らしている意見書などを引用し、市としても、議会としても、こんな実証実験は中止するよう働きかけるべきだ、と陳情の採択を求めました。
16日「橋下行政に異議あり・市民シンポジウム・ 「大阪都」構想 なにが問題なの」が開かれました。
まず、森裕之立命館大学教授が都構想について解説。複雑な都構想を語るむずかしさを痛感している身として、森先生の切り口を学ばせていただきました。
今井照福島大学教授は東京都政から見た特別区の問題点を紹介。特別区は一般市になることを望んでいる事実や、財政調整のなかで施策は標準化されるしかなく、特別区になれば、地域の実情にあった施策が実現するなど、絵空事であることを、もっと多くの人に知ってもらわなければなりません。
宮本憲一市立大学名誉教授のお話は含蓄があり、一言一言が心に残るものでした。
現在の異常な流れを許した背景にはこの間の失政があることを指摘されたうえで、制度いじりをしている場合ではない、大阪の良さをいかして、環境、文化、生活の安定をめざす街を、とのお話。まったく同感です。
無駄遣いをやめ、ひたすら市民のために働く大阪市。
都市内分権をすすめ、大都市ではあっても、市民の政治参加が豊かに展開される大阪市。
一日も早く、新しい、真の改革のスタートを切りたい。