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福祉の心のない“都構想” 誰も幸せにはなりません

野江ラスト 31日は京阪野江駅からスタート。「大阪市廃止・分割ストップ」の訴えとともに今朝はどうしても沖縄の新基地建設強行をめぐって力が入ります。

 県民の総意を屁理屈でねじふせるやり方。沖縄の皆さんの怒りと悔しさ、政府のひどさを思うと涙がこみあげ思わず♪沖縄を返せ♪と歌ってしまいました。怒りの余りとはいえ朝っぱらからアホなことをしたと悔いながら、「この国の主人公はだれなのか、民主主義はどこへいったのか」渾身の怒りをこめて沖縄に連帯する思いをお話ししました。

 選挙のずい分前から立ってきたこの駅も告示前は今日が最後。いつものお店に「いよいよです。お世話になります」とご挨拶に上がりました。がんばってがんばって勝利して嬉しいご挨拶に伺いたいです。

 関目宣伝1昼間は北の地域、夕方は南の地域でハンドマイク宣伝。「暑い中ご苦労さまです」というねぎらいには面喰いましたが、たしかにポカポカ陽気。「ガンバレ」と言って下さる方も多く、10年以上ぶりという方にも数人お目にかかり、楽しい時間。

 ビラを配っていると「(都構想に)賛成派? 反対派?」と聞かれ「反対です」と答えるとビラを受け取ってくれたという報告が2回。逆に「民営化せなアカンのや! 収入が関目宣伝2減るとか小さいこと言うな!」と怒鳴り散らす方も。「大阪市をつぶす」という無茶な住民投票のせいで、街の人たちが二分され対立的な雰囲気が生まれ始めているようです。誰も幸せにならない住民投票。やっぱり避けるべきだったと思わずにはいられません。

 今日は古巣の福祉職場が昼休みの決起集会を開いてくれました。貴重なお昼休みに駆けつけてくれた福祉労働者の皆さんに、いわゆる“都構想”で福祉がどうなるか、かいつまんでお話しさせていただきました。

 高齢者や児童や障害者の福祉は特別区が担うとなっているけれど、財源の裏付けもなければ、具体的にどう展開していくのかはまったく考えられていません。保育所・特別養護老人ホーム・障害児者施設は、特別区を越えて利用できるのか。児童相談所は各特別区につくると言っているけれど、児童福祉士などの専門家も足りず、乳児院などの受け皿施設も全区にあるわけではありません。受け皿施設のない児童相談所が果たして機能するのか。どれだけ問いただしても答えのないまま住民投票を迎えます。

 福祉のことなど1ミリも考えていない“都構想”。市民みんなが被害を受けますが、とりわけ弱者には混乱と困惑が待ち構えています。年々現場は厳しくなるなかですが、利用者を守るために福祉労働者として“都構想”阻止のために奮闘していただくことを心からお願いしました。

寝ても覚めても「We Say NO!」

今朝もり 30日は森之宮駅からスタート。公示前、この駅に立つのはこれが最後です。いつも応援して下さる方とは「いよいよです」と握手。

 医療生協で頑張っている岡本こうし府政対策委員長のご縁で、森之宮駅と接している中央区や東成区の方が大阪城公園でのラジオ体操帰りにビラまきに参加して下さいました。「大阪市廃止・分割」のもとでは大阪城公園は、鶴見緑地などとともに府に移管されます。「大阪全体の成長、都市の発展及び安心・安全に関わる」から、とのことですが、周辺住民の憩いの場です。民間資本をどんどん入れて好き勝手なことをされてはたまりません。 

 そして今日も今日とて市役所へ。

 住民説明会で配布する「協定書への反対意見」についての調整のためです。連日この問題で登庁しましたがたぶん今日が最後です。ということは選挙前、最後の登庁。書類が山積みの机を見ながら「片付けようか」とも思いましたが、時間もないし縁起が悪いような気もしてそのままに。片づけもせず去る以上、必ず戻って来なければ。

井筒さん 控え室にいた時来客が。先日大阪革新懇さんが「We Say NO!」の缶バッジを100個ご注文下さったのですが、憧れの井筒百子さんが革新懇の事務所へ行かれる途中に、市役所に受け取りにお立ち寄り下さいました。憧れの人に思いがけずお目にかかれて舞い上がった私にプレゼントまで下さいました。七宝焼きのストラップは井筒さんの手づくりとのこと。大切にします。

どんぐり半 地元に急ぎ戻って放出地域をひたすら歩き、夜は新婦人どんぐり班の班会にお邪魔して「大阪市廃止・分割」のお話。班会の時間を頂戴しているのでなるべくコンパクトにと思っていたのに、相槌やら「ひど!」「エッ!」などの合いの手やらが多いのでつい調子にのってちょっとしゃべり過ぎかな、と思いながら、汗だくになって40分もしゃべってしまいました。武器であるおしゃべりでみんなが語り広げる人になってくれますように。「We Say NO!」の缶バッジやエコバッグもたくさんお買い上げいただきました。

 こんなに集まることはめったにないという班の皆さんの了解をいただいて記念の1枚。

喜びも、ストレスもたくさんあります

11011251_623477524449942_5167830836491093275_n 今日女性2先週末の暖かさはどこへやら、寒い日が続くなか、宣伝や対話に取り組んでいます、と言いたいところですが、なかなか十分に時間がとれなくて悩んでいます。

 今日は地元活動に集中できる日でした。今福鶴見駅での朝のごあいさつに始まって、女性後援会の皆さんと総勢19人でのハンドマイク宣伝、訪問活動など、たくさん歩き、たくさんの方に出会い、たくさんの励ましをいただきました。

 そうやっているととっても楽しいのですが、戻れば、例の問題が待ち構えています。

 5月17日の住民投票に向けて大阪市が全戸に配るパンフレットの内容を巡っての対応です。あまりに偏った内容。市長に「公正な物に」と申し入れても、要望をのんだような顔をしておいて、後出しジャンケンみたいに妙なものを付け加えてくる。最後には、「市長の権限。訴訟のリスクも僕が負う。僕はこれをやりたくて出直し市長選挙をやったんだから、ダメだと言うならあの時候補者を立てれば良かった」の一点張りでお話になりません。

 地元の皆さんと一緒の宣伝、対話の楽しさと、住民投票のパンフ等を巡るストレス。両にらみで、どちらも全力をつくすべし、というところでしょうか。

 申し入れや相談を続けていますが、「不適切かもしれないが違法とは言えない」という弁護士の意見を後ろ盾に発行を強行するようです。住民監査請求などは視野に入れながら、やっぱり彼らを凌駕する運動をするしかない、とあらためて腹をくくっています。浅野さん

 今日の「しんぶん赤旗」に民意の声の浅野秀弥代表のインタビューがのりました。「その通り、その通り」と何度も思うとても良い記事。日本共産党とはまったくご縁のなかった方が「大阪市廃止許すな。橋下市長のムチャを許すな」の一点で「しんぶん赤旗」に登場して下さる。その思い、意気込みをしっかり受け止めて、みんなと一緒に死力をつくそうと思います。

スーパーマンに負けない力

 集会や会議、その間は街頭宣伝三昧の週末。

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 21日は娘も1日アナウンサー。宣伝後も中之島中央公会堂で開かれた「どうしよう?大阪市がなくなったら。市民大集会」にも同行。予期せぬ来賓扱いでしたが、まさか一人で放り出すわけにもいかず(帰ってしまいかねません)一緒に来賓席に座らせていただきました。

 本格的なピアノの弾き語りに恍惚とし、どの方のお話にも聞き入り、笑福亭竹林師匠の落語的なお話も最高。幅広い立場の人たちが、大阪市をなくすなんて愚の骨頂、ぜったいアカンと力を合わせる強い思いを感じました。 

 中央区2そして22日は中央区から20人を超える女性の皆さんが応援に来て下さり、ビラまきやハンドマイク宣伝で終日活動してくださいました。何回か市政報告に伺った“恩返し”とのこと。嬉しすぎる出来事です。

中央区 路地裏でスポットしている時出て来て下さった女性は「共産党はよく知らないけど、都構想の話だったので聞きたいと思って」と最後まで聞いて下さいました。そういう方がとても増えています。

 1人のスーパーマンが1万人をだますなら、皆の力で2万人に真実を知らせる。権力を使った住民説明会で2万人をだますなら、ビラで、口コミで、お手紙で、演説で、集会で、20万人に真実を知らせる。それしかないし、頑張れば出来る。

 明日も、住民投票の広報などをめぐって、市長側とのやり取りが続きますが、結局、担い手を山ほどつくって立ち向かうのみだと思うのです。

毎日が勉強なのです

10603695_355447224659822_1378574276633079850_n 今朝は京阪野江。春はそこまでと感じる朝。家から自転車にWe Say NO!の幟を立てて出かけました。

 あまりムチャな飛ばし方は出来ないのが忙しい朝にはつらいですが、幟は110847994_619718191492542_2116051561316484233_n本でも多い方がいいし、行き帰りもこのロゴを見ていただけたらと背中ではためくのを意識して走ります。

 We Say NO!のロゴを街じゅうに広げる作戦に頭を悩ませながら、ロゴ入りエコバッグを持って市役所へ行く途中、昔のお知り合いにバッタリ。「それいいですね。こうやって作ればいいんだ」と。この人も何か工夫をしてロゴの普及をしてくれることを願います。でも量産、販売をするなど早く広げなくては、と思いながら日が過ぎて行ってしまいます。

 お昼前に登庁。団会議をはさんで半日ずっと住民投票関連の補正予算案の取り扱いをめぐる会派の調整。

 9億3000万円もの費用が果たしてほんとうに必要で「義務的経費」と認められるのかどうか疑問です。

 市長が住民説明会に出席する意向ですが、いつものように言いたい放題では公正で中立な行政の説明とは言えません。市長が出席するがための警備費用800万円が市民の理解を得られるのでしょうか。

 全戸配布も3回行う計画です。そのうちの1つ40ページのパンフレットには、「協定書」の説明の後に「賛成意見」「反対意見」とそれぞれへの反論を掲載するという内容。いちばんきちんと各会派の意見が掲載された「法定協議会だより」を発行寸前で発禁にしておいて、非常にいびつな形で意見を掲載しようとしています。「協定書の説明」と称するページも「協定書」の中身を逸脱した“維新色”の濃いものです。

10363800_811585935600959_1704503667940975142_n 補正予算を議論した昨日の財政総務委員会が終わってから、維新の会の「賛成意見」が示されました。「協定書」とは何の関係もない夢物語と虚構の二重行政論ばかり。協定書の中身が自慢できないものであることを露呈していますがいろんな意味でアンフェアすぎます。

 ルール破りを繰り返し、ヤミ取り引きまでしてこぎつけた住民投票。せめて住民投票ぐらい正々堂々とやるべきだと思うのですが、はかない願いなのでしょうか。

 行政が作るにふさわしくないパンフレットと警備費用などを削る修正案でまとまることを目指しながらの調整に明け暮れた半日。いろいろあって結論は明日以降に持ち越しです。たたかい方がそれぞれ違う者同士が力を合わせるのはなかなか大変なんだと毎日が勉強です。頭がパンクしそうな日々が続きます。

悔しさ力に住民投票で決着を   「協定書」議決

  3月13日、この日を忘れません。

 大阪市会本会議で大阪市をなくす「特別区設置協定書」が維新の会と公明党の賛成多数で可決されました。採決に先立ち日本共産党大阪市会議員団を代表して反対討論に立ちました。いわゆる「都構想」関連で何回登壇したことでしょう。

 予定通りとはいえ議決の瞬間にこみあげた悔しさ。「ほんとにそれでいいのか!」と叫びたい思い。この悔しさを力に住民投票で決着をつけるしかありません。

 「協定書」可決後に提案された、住民投票に必要なお金は9億3000万円。週明け16日の財政総務委員会や18日の本会議で減額修正を求めたとしても、市長は提案通りに遂行する気配です。住民投票でNО!をつきつけて、この9億3000万円もムダづかいだったと口いっぱい言えるよう、全力をつくすのみです。

 長いですが、反対討論をそのまま掲載させていただきます。

 

  私は、日本共産党大阪市会議員団を代表して、「議案第174号 特別区設置協定書の承認について」に反対の討論を行います。 

 この協定書は、昨年の10月27日、本市会で手続き的にも無効なら中身も市民にとって百害あって一利なしとして、多数により否決されたものです。

 ところが突然のどさくさまぎれのヤミ取引によってよみがえらせた上、本来なら一から練り直すべきであるにも関わらず、否決されたものと寸分たがわぬものを厚顔にも再び出してくる、およそ民主主義のルールなど無きに等しいものと言わざるをえません。

 同時に、「都構想」とは全くの名ばかりで、その実、大阪市廃止・分割プランと呼ぶにふさわしいものではありませんか。この点でもこの協定書は、到底認める事はできません。

 以下、具体に指摘いたします。

 第一に、1889年、明治22年以来の文化と伝統のある大阪市が、文字通り消えて無くなってしまうという事です。よって、267万市民は、大阪市民ではなくなり、それぞれ5つの特別区民になるという事にほかなりません。

 申し上げるまでもなく、戦後、地方自治、地方分権の推進という事が叫ばれて参りました。国から地方へ、府県から市町村へと少なからぬ権限移譲もすすめられて来た訳です。そして5大都市と呼ばれた時代から今や20政令市の時代となりました。

 まさにこういう時に「広域行政の一元化」という、一見もっともらしい謳い文句の下に、こともあろうに大阪市をつぶして、政令指定都市としての財源、権限を府に取り上げようとしているのです。とんでもない話です。

 いったい府に移管させようとしている大学、病院、消防、下水等 269の事業の中で、広域行政、広域事業といえるものがどれだけあるでしょうか。わずかに特別支援学校関係の26事業など、35の事業にすぎません。残り234の事業は、基礎自治体たる大阪市として、市民ニーズに沿って、当然実施すべきもので、元より二重行政とのそしりを受けるものでもありません。 確かにこれまで大阪市は景気対策などと称してムダな大型開発の失敗を重ねて、莫大な負の遺産を市民に負わせて参りました。しかし、それは府と市が併存している事が原因ではなく、政策選択の間違いによるものです。一人の指揮官の東京都においても、臨海副都心や新銀行東京などの大失敗があるではありませんか。何でもかんでも二重行政のせいであるかのように言い、大阪市をなくして府に集権する、地方分権の流れに全く逆行するものと言わなくてはなりません。 

 第二に、5つの特別区に分割されてニア・イズ・ベターどころか、くらしの予算がカットされ、市民サービスは悪くならざるを得ないという事です。

 市税の根幹である固定資産税、法人市民税、都市計画税などが府税となって、府に召し上げられてしまいます。財政調整交付金として還元するではないかと言われますが、どの程度交付されるのか、府の条例で決定されるので、協定書では定かではありません。特別区に残る自主的な税源は、個人市民税、軽自動車税、たばこ消費税だけとなって、今の1/4に激減することになります。

 その上、庁舎建設などイニシャルコストが600億円、ランニングコストが20億円覆い被さってくるのです。一層厳しさが募る事は、明かではありませんか。

 固定資産税等の財政調整財源を府に移管する大学等の費用に充てた上、残りを特別区に交付することとしていますが長期財政シミュレーションによれば、、府は5年間で33億円の黒字になるのに比べ、特別区は1067億円の赤字になる計算となっています。つまり、仕事に合わせて財源を持っていくといいながら、黒字だけをもっていき赤字は特別区にそっくり押しつけられるうえに初期コストなどがオンされるわけです

 ですから、5年間で320億円の赤字が増えて、都合1387億円もの収支不足となり、配当された処分検討地を全て売却し、財政調整基金を全額取り崩しても、新たに借金しなければ赤字の穴埋めをすることが出来ません。市民サービスを良くするなど出来ようはずがないではありませんか。

 その上、特別区間のさまざまな矛盾も看過できません。

 阿倍野再開発は南区に帰属するにもかかわらず、公債費は全特別区で負担する。中央図書館は帰属は中央区だが費用は全特別区で、というのも奇妙な話ですし、財政調整もひどい話です。中央区は一人あたり歳入額が調整後61.5%に落ち込む。北区は79%に落ち込むとともに1人あたり歳入額が平均の1.16倍から0.92倍と平均以下になり、5つの特別区の最低額になってしまうという事です。それぞれ独立した基礎自治体になる以上、とても許容することは出来ないのではないでしょうか。東京23区が都区制度を廃止してそれぞれ一般市になろうとする動きを強めている事は、当然だと思います。

 大森わたる東京大学名誉教授は「私自身は都区を廃止すべきだと言っている。23区は東京都から独立したらどうかと提案しています。東京都制廃止論です。30年かかって、少なくとも特別区側はやっとその方向を目指そうとしているのです。それなのに何をお考えになったのか知らないけれども、廃止しようとしているものを大阪はこれからつくると仰っている。これはもう時代錯誤だと思います」と言われています。その通りだと思います。

 その上、100を超える事業を一部事務組合として、共同処理することになっています。ニア・イズ・ベターに逆行するとともに、国民健康保険などは特別区間の保険料収入と滞納額のアンバランス等どう調整するのか、といった新たな矛盾が生ずることになります。

 まさに中核市どころか、半人前の自治体にすぎないということではありませんか。それに、システム改修、財産の分割、職員の配置転換、人材養成などなど膨大な事務作業を要するわけです。大阪市廃止・分割など全く非現実的と言わねばなりません。

  第三は、一人の指揮官で、ムダな大型開発に突き進もうとしている事です。

 元々市長が、平松氏との討論の中で「地下鉄を売ってでも淀川左岸線延伸部やります」と宣言して、のち「都構想」なるものを打ち上げた事は、周知のとおりです。

 そして、大阪市長をなくす、すなわち大阪市を廃止するとして知事を辞職してまで市長選にうって出て、今、その目的に向かって、言わば総仕上げにかかろうとしているわけです。

 大阪市の政令市としての財源、権限を府に吸い上げて、大阪府知事の権限とを合わせもった文字通り一人の指揮官でなにわ筋線の鉄道建設や、カジノを中核とする統合型リゾートの誘致などにまい進しようという事です。

 特に夢洲へのカジノの誘致には、ことのほか熱心ですが、しかし今でもギャンブル依存症の患者さん536万人と世界一の深刻さではありませんか。これに一層拍車をかけるのは必定です。そして同時に、7000億円とも1兆円とも言われるビッグプロジェクトのアクセスや基盤整備に莫大な市民の税金が注ぎ込まれかねないものです。またぞろ、ムダな大型開発の失敗、その二の舞にならざるを得ないのではないでしょうか。好き放題に大阪をメチャクチャにするなど断じて認めることはできません。

 さて、最後に申し上げたい事は、財政調整にしろ町名にしろ庁舎問題にしろ、肝心な事が全く明確にされていないこの「協定書」をもって住民投票にかけることは、市民に文字通り白紙委任を求めるに等しいということです。特に庁舎問題は、協定書には一言も触れられていません。

 東区、中央区、南区の3区は、庁舎を建設するとしているものの、どこに建設するのか、建設用地はあるのかなど、全く明らかにされていません。

 すべて住民投票後に先送りで、いったい市民は何をもって賛否の判断をすればいいのでしょうか。無責任にも程があると言わなくてはなりません。

 大阪市廃止・分割は市民にとって百害あって一利なしです。営々と紡いできた大阪市の歴史を断ち切り、半人前の特別区を孫子の代に手渡すわけにはいかいとの思いで一杯です。

 政令指定都市としての権限や財源を生かしつつ、区政会議などの一層の発展で、都市内分権を拡充し、市民の声が反映される大阪市にしていくことこそ求められていると申し上げ、反対討論といたします。